ペットロスへの恐れと計算式

ペットロスを考える

私は犬を飼っていて大変充実した日々を送っているのですが、ある日、妻が私にこんなことをいいだしました。

「15年後、この子(犬)がいなくなってしまうのが悲しい」

なるほど。確かに。

生き物である以上、お別れは避けられないということは誰もが知っている事実である。

それによってペットは好きだけど、いつかいなくなってしまったときに耐えられないからペットは飼わないと言っている人を見たのは1度や2度じゃない。

そういった人が実際にペットを飼った場合、

ペットと過ごした思い出 - ペットがいなくなった = 大きな悲しみ

ということになると予測していると思われる。

果たしてこれは事実だろうか。もしかしたら以下のような計算も成立しないだろうか。

ペットと過ごした思い出 + 一緒にいることができたという感謝 - ペットがいなくなった = 悲しいが楽しかった

しばらく立ち直れないかもしれないし、落ち込むことになるだろうが、大好きな犬と一緒に過ごしたことを思い起こすと悲しみ以上のプラスの感情が湧いてきそうな気がする。

ペットロスを恐れる人はとても優しくて、楽しかった時間を思い返すのと同じくらい、もっと優しくしておけばよかったと後悔もするであろう。

だが、そんな優しい人に飼われたペットはとても幸せだったのではないか。そしてこれから必ずやってくる多くの別れの準備をさせてくれたのではないか。

それが、これから歩んでいく人生の助けになるのではないのかと。

そして私は冒頭の妻の言葉に対しこう答えた。

「それが人生だ」

妻は首を傾げながら別室へと去っていた。

-了-

ペット可の物件一覧はこちら